小郡第一総合病院

　

A．

症状
手首の親指側の痛みで、親指を小指側に曲げると痛みが強くなります。

原因
パソコンやレジを打つなど、親指の使いすぎで起こりますが、更年期の女性に多く起こります。

病因
親指を伸ばす腱（スジ）の磨耗による腱鞘炎

治療
3週間程度、親指の使用を控えます。
軟膏、シップを痛い所に貼ります。
腱鞘内に炎症を抑えるステロイド注射をします。
それでも治らない時は腱鞘の切開手術をします。

注意
3回以上はステロイドの注射をしません（腱がいたむため）。
手術は手の専門の整形外科で行います（側に神経が走っているので、経験のない外科医は神経を損傷することがあります）。

A．

原因
指の使いすぎです。編み物や草取りをした後などに起こります。
男性ではゴルフの練習をしすぎた時などに起こります。

病因
指を曲げる腱（スジ）の磨耗による腱鞘炎

治療
3週間程度、指の使用を控えます。
軟膏、シップを痛い所に貼ります。
病院では腱鞘内に炎症を抑えるステロイド注射をします。
それでも治らない時は腱鞘の切開手術をします。

注意
3回以上ストロイドの注射はしません（腱がいたむため）。
手術は手の専門の整形外科で行います（経験のない外科医が手術をすると、腱鞘の不完全切開や癒着を起こしやすいからです）。

A．

症状
人差し指から小指にかけて第1関節が赤く腫れたり、指が曲がったりします。痛みを伴なうことがあります。水ぶくれのようになることもあります。

原因
原因は不明ですが、一般に40歳以降の女性に多発します。

病因
変形性関節症のひとつです。リウマチとは違います。

治療
飲み薬、シップで治療します。長くても1年で痛みはなくなります。指の変形は残ります。飲み薬でも痛みがとれなったり、変形がひどい時は手術をすることもあります。

注意
第2関節が腫れて痛みが起こる時はリウマチの合併があります。

A．

症状
関節の周囲に米粒大からピンポン玉ぐらいまでの腫瘤ができます。手首の甲にできることが多く、柔らかいものから硬いものまであります。不快感がありますが、多くの場合痛みはありません。ただし、神経が圧迫されると痛みがでることもあります。

原因
はっきりした原因はわかりませんが、手を良く使う人に多いようです。

病因
関節の袋や腱の鞘の変性により生じます。良性腫瘍で中にゼリー状の液体を含んだ腫瘤です。

治療
腫瘤を穿刺してゼリー状のものがでればガングリオンと診断できます。また、MRIの検査を行えば、穿刺をしなくてもガングリオンの診断はできます。診断がはっきりすれば放置しても心配ありません。大きくなるもの、痛みがつよいもの、神経を圧迫するものなどは治療が必要です。ガングリオンを押しつぶしたり、穿刺したりしますが、再発が起これば、手術をして摘出します。

注意
ガン（癌）と発音が似ていますが、全く違う良性腫瘍です。手術も手の外科専門の整形外科医が行わないと再発や神経損傷などの合併症が起こりやすいので、必ず手の外科専門の整形外科医を受診して下さい。

A．

症状
手を使う時に肘の外側に痛みが走ります。雑巾やタオルを絞る時に痛みがでます。安静時には痛みはありません。

原因
テニス肘とも呼ばれていますが、多くはテニス以外の使いすぎが原因で起こります。手や手首を使う仕事の人によく起こります。

病因
手首を伸ばす筋肉が肘の外側の骨に付いています。手首の使いすぎによるこの部（肘外側）での腱の損傷が原因です。

治療
手の使用を控え、肘の疼痛部にシップをします。3ヶ月くらいで痛みは軽くなります。これで治らなければ、疼痛部にステロイド注射をし、テニス肘用バンドを装着します。これでも治らない時は手術（筋膜切開など）を行いますが、手術をすることは非常にまれです。

注意
病気の原因は手首の使用過多にあるので、手の使用を控えることが大事です。

A．

症状
麻痺の進行により症状が違います。初期は小指と環指の一部にしびれ感が出現します。麻痺が進行するに伴い、手の筋肉がやせてきて握力が低下してきたり、小指と環指の変形が起こります。

病因
肘の内側において、尺骨神経に何らかの原因で慢性的な圧迫が加わることにより発症します。神経を保持しているバンドにより神経が圧迫されることが最も一般的ですが、老化により肘の骨が変形して神経が圧迫されることもあります。その他に、小児期の骨折による変形のため、大人になり神経が圧迫されて起こることもあります。

治療
薬の投与などにより軽快することもありますが、一般的には症状は徐々に進行していくので、多くは手術が必要です。神経を圧迫しているバンドを切ったり、神経を前方に移行させ緊張を取り除く手術が必要です。