A.クモ膜下出血の原因の大多数は、脳動脈瘤破裂によるものです。脳動脈瘤は一般的に高血圧時に破裂すると言われています。
また、脳出血の原因の大多数は、やはり高血圧です。日頃より、血圧を正常に保つようにしていれば、ある程度は、クモ膜下出血、脳出血は予防できると思います。ただし、血圧は外見からでは高いか低いかはわかりません。また、自分で血圧をコントロールすることもできません(自分の気がつかないうちに血圧が上がっていることはよくあります)。もともと、高血圧のある人は、内科にかかり降圧剤をきちんと内服するしかありません。
脳梗塞の原因は、さまざまで、動脈硬化により脳の血管が細くなり最終的に詰まってしまい、その先に血が流れないために脳が部分的に死んでしまい脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞)となるものが最も一般的ですが、その他に、もともと不整脈があり心臓に血栓(血のかたまり)ができやすく、その血栓が血流にのって脳まで行き、そこで脳の血管が詰まってしまう脳梗塞(心原性脳梗塞)、老化のため動脈硬化が起こり、知らないあいだに小さい脳梗塞(ラクナ梗塞)ができていることもあります。動脈硬化を起こす原因は、さまざまで、年をとることにより動脈硬化はすすんでいきますが、当然、食生活に関係していることは明らかです。喫煙をしない、適度な運動をする、塩分を控える、食べ過ぎない、といった基本的なことで動脈硬化の進行を抑えることができます。
また、脳出血の原因の大多数は、やはり高血圧です。日頃より、血圧を正常に保つようにしていれば、ある程度は、クモ膜下出血、脳出血は予防できると思います。ただし、血圧は外見からでは高いか低いかはわかりません。また、自分で血圧をコントロールすることもできません(自分の気がつかないうちに血圧が上がっていることはよくあります)。もともと、高血圧のある人は、内科にかかり降圧剤をきちんと内服するしかありません。
脳梗塞の原因は、さまざまで、動脈硬化により脳の血管が細くなり最終的に詰まってしまい、その先に血が流れないために脳が部分的に死んでしまい脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞)となるものが最も一般的ですが、その他に、もともと不整脈があり心臓に血栓(血のかたまり)ができやすく、その血栓が血流にのって脳まで行き、そこで脳の血管が詰まってしまう脳梗塞(心原性脳梗塞)、老化のため動脈硬化が起こり、知らないあいだに小さい脳梗塞(ラクナ梗塞)ができていることもあります。動脈硬化を起こす原因は、さまざまで、年をとることにより動脈硬化はすすんでいきますが、当然、食生活に関係していることは明らかです。喫煙をしない、適度な運動をする、塩分を控える、食べ過ぎない、といった基本的なことで動脈硬化の進行を抑えることができます。
A.頭痛の原因は、さまざまです。
クモ膜下出血では、これまで経験したことのないような高度の頭痛(バットで殴られたよう、と表現することもあります)が、突然におこります。
また、脳出血の場合は、通常、頭痛に加えて手足の麻痺やしびれ感を伴います。脳梗塞では頭痛をきたすことはありません。
脳腫瘍の場合は、一般的に“起床時の頭痛”といわれ、朝起きたときに頭痛を認めますが、その後はだんだんと頭痛がなくなっていきます。これらの頭痛は、生命にかかわる頭痛なので、脳神経外科医がその患者さんを診察したら、ただちに入院をさせて治療をしなければなりません。
しかし、頭痛にはこれ以外の原因もあります。片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛といわれるもので、これらは、頭の検査をしても全く異常が認められません。当然、生命の危険は全くなく、入院の必要もありません。痛み止めを内服すれば、充分に治療ができます。
ただし、片頭痛の中には非常に頑固なものもあり、街の薬局においてあるような一般的な痛み止めでは全く効果がない場合もあります。その場合には片頭痛に効く痛み止めがあるので、脳神経外科、あるいは神経内科を受診してください。頭痛といっても原因はさまざまで、検査をしてみないとわからないことがたくさんあります。頭のCT(約5分くらいですみます)をとれば、原因はすぐに分かりますので心配であれば遠慮せずに病院を受診するのが1番でしょう。
クモ膜下出血では、これまで経験したことのないような高度の頭痛(バットで殴られたよう、と表現することもあります)が、突然におこります。
また、脳出血の場合は、通常、頭痛に加えて手足の麻痺やしびれ感を伴います。脳梗塞では頭痛をきたすことはありません。
脳腫瘍の場合は、一般的に“起床時の頭痛”といわれ、朝起きたときに頭痛を認めますが、その後はだんだんと頭痛がなくなっていきます。これらの頭痛は、生命にかかわる頭痛なので、脳神経外科医がその患者さんを診察したら、ただちに入院をさせて治療をしなければなりません。
しかし、頭痛にはこれ以外の原因もあります。片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛といわれるもので、これらは、頭の検査をしても全く異常が認められません。当然、生命の危険は全くなく、入院の必要もありません。痛み止めを内服すれば、充分に治療ができます。
ただし、片頭痛の中には非常に頑固なものもあり、街の薬局においてあるような一般的な痛み止めでは全く効果がない場合もあります。その場合には片頭痛に効く痛み止めがあるので、脳神経外科、あるいは神経内科を受診してください。頭痛といっても原因はさまざまで、検査をしてみないとわからないことがたくさんあります。頭のCT(約5分くらいですみます)をとれば、原因はすぐに分かりますので心配であれば遠慮せずに病院を受診するのが1番でしょう。
A.頭蓋骨早期癒合症という病気があります。もともと、頭蓋骨は4つの骨がくみ合わさってできています。まだ子供の時にはこの4つの骨が、きちんとくっついていなくて、成長にあわせて徐々に骨が大きくなっていき、成人になって頭蓋骨がくっつきます(癒合といいます)。この癒合が、成長する前に起こってしまう病気を頭蓋骨早期癒合症といいます。癒合している部分によって頭の変形の仕方はさまざまです。また、子供の骨は軟らかいため、同じ方向を向いてずっと寝ているだけでも頭蓋骨の変形が起こることがありますが、これは病気ではありません。頭蓋骨早期癒合症の場合は、放っておくと脳の発育障害が起こる可能性や、外見上の問題もあるためなるべく早く治療(手術で癒合した部分を切り離します)した方がよいといわれています。治療が遅れると(例えば小学生になってから頭蓋骨早期癒合症がみつかっても)、治療をしても症状が良くならないため治療の適応になりません。
A.通常は、頭を打っても、その後24時間様子を見て特に異常がなければ、問題はないと思います。子供の嘔吐も、特に珍しいものではないため1度吐いただけならば、あまり心配する必要はありません。ただし、何回も嘔吐を認めたり、嘔吐のあとにぐったりしたり、眼の焦点があわずにぼーっとしたりする場合には、頭蓋内病変(脳出血など)が、疑われるためただちに検査が必要です。また、ごくまれに受傷から数時間経ってから症状がでる場合があるので、受傷後にたとえ元気であっても、よく子供を観察し注意をすることが必要です。
A.痴呆には、アルツハイマー型痴呆と、脳血管性痴呆とがあります。
アルツハイマー型痴呆は、脳血管性痴呆に比べて徐々に症状が進行する点、若年者での発症がある点で異なります。また、アルツハイマー型痴呆は、初期にはCTやMRIで検査をしても、正常の脳と区別がつきません。病気が進行してくると脳の萎縮がみられます。
一方、脳血管性痴呆は、CTやMRIで脳の白質という場所に小さい脳梗塞がたくさんみられるためある程度診断ができますが、ほんとうに痴呆かどうかは正確な問診と、簡単なテストをしてはじめてわかります。
ただ、たんに物忘れがあるといっても、普通に生活していても忘れることはたくさんあります。痴呆の物忘れは、さっきしたことを忘れる、今食べたものが何か思い出せない、さっき話していた人が誰だか思い出せない、といった症状です。症状が進行すれば、日常生活に支障をきたしてきますが、現在の医療では痴呆に対する特効薬はまだ開発されていません。家族の方が心配されて、“痴呆がすすんだようですが頭に何か異常があるのでしょうか?”と聞かれることがよくあります。痴呆は進行することはあっても、通常良くなることはありません。アルツハイマー型痴呆であれば症状の進行を遅らせる薬はありますが、万人に効くわけではありません。
また一方で、痴呆と間違われやすいのが、慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症という病気です。どちらも頭のCTをとればある程度は診断ができ、早期に治療(簡単な手術)をすれば痴呆が治る可能性があるためなるべく早く病院を受診した方がよいでしょう。
アルツハイマー型痴呆は、脳血管性痴呆に比べて徐々に症状が進行する点、若年者での発症がある点で異なります。また、アルツハイマー型痴呆は、初期にはCTやMRIで検査をしても、正常の脳と区別がつきません。病気が進行してくると脳の萎縮がみられます。
一方、脳血管性痴呆は、CTやMRIで脳の白質という場所に小さい脳梗塞がたくさんみられるためある程度診断ができますが、ほんとうに痴呆かどうかは正確な問診と、簡単なテストをしてはじめてわかります。
ただ、たんに物忘れがあるといっても、普通に生活していても忘れることはたくさんあります。痴呆の物忘れは、さっきしたことを忘れる、今食べたものが何か思い出せない、さっき話していた人が誰だか思い出せない、といった症状です。症状が進行すれば、日常生活に支障をきたしてきますが、現在の医療では痴呆に対する特効薬はまだ開発されていません。家族の方が心配されて、“痴呆がすすんだようですが頭に何か異常があるのでしょうか?”と聞かれることがよくあります。痴呆は進行することはあっても、通常良くなることはありません。アルツハイマー型痴呆であれば症状の進行を遅らせる薬はありますが、万人に効くわけではありません。
また一方で、痴呆と間違われやすいのが、慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症という病気です。どちらも頭のCTをとればある程度は診断ができ、早期に治療(簡単な手術)をすれば痴呆が治る可能性があるためなるべく早く病院を受診した方がよいでしょう。