はじめに
続いて2008年7月に緩和医療チームが発足しました。
緩和医療とは
がんなどの生命にかかわる疾患に直面している患者さんと、その御家族の痛みやその他身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題に対して積極的に関わり、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させるアプローチです。(2002年WHO(世界保健機関)より、一部改変)
一般に1個のがん細胞が、臨床的ながん(直径1cm、重量1g)に成長するのに30回の分裂(数年~15年)を要します。その後、生命を脅かす大きさ(総重量1kg)にはわずか10回の分裂で到達してしまいます。1回の分裂に要する時間は、研究室での細胞培養では2~3日しかかかりません。しかし、生体内では月の単位を要すことから、治療を行う上で時間的に余裕を得ることができます。
緩和医療では、早期がんの患者さんから総重量1kg近いがんを抱える患者さんまで、あらゆる病期にある患者さんを対象にします。よって、現在ではいわゆる終末期医療とは明確に区別され、緩和医療では、がん治療の全経過を通じて患者さんやご家族の抱える諸問題に関わりつつ生活支援をしてまいります。
一般に1個のがん細胞が、臨床的ながん(直径1cm、重量1g)に成長するのに30回の分裂(数年~15年)を要します。その後、生命を脅かす大きさ(総重量1kg)にはわずか10回の分裂で到達してしまいます。1回の分裂に要する時間は、研究室での細胞培養では2~3日しかかかりません。しかし、生体内では月の単位を要すことから、治療を行う上で時間的に余裕を得ることができます。
緩和医療では、早期がんの患者さんから総重量1kg近いがんを抱える患者さんまで、あらゆる病期にある患者さんを対象にします。よって、現在ではいわゆる終末期医療とは明確に区別され、緩和医療では、がん治療の全経過を通じて患者さんやご家族の抱える諸問題に関わりつつ生活支援をしてまいります。
緩和医療チームメンバー
- 外科医師・その他関連する科の医師
手術や抗がん剤治療を行い、痛みなどの症状には薬物による緩和医療を実施します。 - 看護師
患者さん、家族に寄り添い症状緩和や生活に必要な支援を行います。 - 管理栄養士
食事の工夫や相談を担当します。 - 薬剤師
薬剤に関する情報提供や調整を担当します。 - 事務職員
事務管理を担い、側面から緩和医療チームを支援します。
活動の内容
当院では「がんかもしれない」と思って患者さんが受診された段階から緩和医療の対象としてお手伝いさせていただきます。現在、院内で定期的にカンファレンスを実施し、随時、病棟や外来での診療を通して手術や抗がん剤治療についての検討、またそれらを行わなくなった段階での治療法についての検討を行っています。
また痛みの治療だけでなく、そのほかの症状や精神面での手助けを行い、在宅診療や他施設での療養のための手助けも行っています。
お問合せ
当院総合受付または看護外来まで「がんの治療のことで」とお申し出ください。
あらゆる種類のがんに対して原則「がん治療認定医」が相談をお受けします。