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リハビリテーション科

方針

  • 患者さまの安全を第一に考えます。
  • 持てる技術をすべて活用します。
  • 大きな声で心のこもった挨拶をします。
  • 他職種と連携したチーム医療を実践します。
  • すべてのスタッフが協同して患者さまを担当します。

スタッフ

医師2名(整形外科兼任)、理学療法士16名、作業療法士9名、言語聴覚士1名、受付事務員1名、診療助手2名で診療にあたっています。患者さまが、より良い生活へ復帰できるために、私たちが提供できる主な技術は、下記の通りです。

リハビリテーションのプログラム

1.評価
評価とは、様々な検査や測定を行い、患者さまの心身の状態を判断し、目標を立て、リハビリプログラムを作成することです。
例えば、当科では、筋力測定機を用いて、筋力を客観的に測定し、スポーツ競技復帰の時期決定の指標にしています。
また、リハビリ回診やリハビリカンファレンス(検討会)を通して、主治医や看護師と綿密に情報共有し、リハビリの進行度を確認するとともに、最善のリハビリ方法を検討しています。
2.運動療法
運動による治療を行います。当科が最も力を入れている技術です。
例えば、筋力トレーニングや関節可動域運動(関節の動く範囲を拡げる運動)があり、患者さまの回復段階に応じた方法で実施します。
また、筋力低下や拘縮(関節の動きが低下すること)は、予防が何より重要であり、可能な限り早い時期から運動を開始しています。

3.物理療法
温熱や電気刺激など物理療法機器を使用した治療を行います。
例えば、疼痛軽減や血行改善を目的にした温熱療法を、あらかじめ実施することで、運動療法がより効果的になります。
4.言語療法
ことばによるコミュニケーションの障害、摂食・嚥下の障害に対して、必要に応じた検査・評価、および練習・指導を実施しています。
特に、摂食・嚥下のリハビリテーションのニーズは急速に高まっています。
当科では、誤嚥の危険が低くなるとされている完全側臥位(横向きに寝た姿勢)での食事方法も取り入れています。
また、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などと連携し、栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)の一員として患者様の栄養状態の改善にも取り組んでいます。
5.動作練習
歩行や更衣などの動作の練習を行います。
理学療法と作業療法の大きな違いは、この動作練習にあります。
理学療法では、寝返る、起き上がる、立つ、歩くといった基本動作を獲得するための練習を行います。それに対して、作業療法では、更衣、食事、職場復帰に必要な動作などの応用動作を獲得するための練習を行います。
応用動作では、手の複雑な機能を必要とする場合が多いため、当科では、手に関するリハビリテーションは、作業療法士が担当しています。

特徴

ハンドセラピィ(手外科領域のリハビリテーション)

整形外科における手外科領域専門医師の指導のもと、ハンドセラピイを作業療法士が担当しています。
リハビリ室では、患者さまを交えて、手外科医師と作業療法士が活発に議論し、リハビリテーションの方針を決定しています。土井統括院長が専門とする「腕神経叢麻痺」に代表される神経損傷においては、神経交叉移行術や遊離筋肉移植術など特殊な手術も施行されており、再建された機能を生活場面で有効に活用できることを目標にして、神経・筋再教育トレーニングやスプリント(作業療法士が作成する副子)治療を行っています。

早期歩行練習

大腿骨頚部骨折手術や人工股関節・膝関節置換術、腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症手術などにおいては、手術翌日から歩行練習を開始しています。早期から歩行練習を行うことで、廃用性筋力低下(不動による筋力低下)を予防でき、早期の社会復帰が可能になります。



私たちは、誇りと責任を持って、技術としてのリハビリテーションを提供し、患者さまがより良い生活に復帰できるように、全力を尽くします。
地域の皆様には、今後とも、ご指導いただけますようよろしくお願い申し上げます。
また、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士という職種についても、広く知っていただきたいと思います。
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