沿革
山口県農業会は、現在地(当時は山口県吉敷郡小郡町)に病院を建設することを計画し、昭和22年2月の総会で決定しました。昭和23年6月1日に病床60床をもつ第一病院が開設されました。
それ以前、山口県農業会は、県東部に周東病院、北西部に長門病院を開設し、地域住民の医療福祉の増進に貢献していました。しかし県を区域として事業を行う県農業会として、その施設分布の不均衡が問題となり県中央部に基幹病院をもつ必要があるという構想がもちあがりました。当院はこの構想に基づいて開設されたものです。
そして、開設後間もない昭和23年8月、県農業会は解散し、当院は他の病院とともに厚生連に移管されました。その後、増床と小規模の増改築を繰り返し、施設の拡充を図っていましたが、昭和54年9月に全面改築工事に着工し、翌昭和55年8月に完成しました。ほぼ同時期に中山純(当時長門総合病院院長)を病院長として迎えました。各種医療機器の整備を進め診療体制を強化し165床の近代的病院として生まれ変わり小郡第一病院と改称しました。
さらに診療体制を充実するために診療科の増開設を進め、昭和59年には総合病院に認定され小郡第一総合病院と再び改称しました。その後も全身用CTスキャナー、ガンマカメラ等の大型医療機器の整備を行い、平成元年には17床の増床(救急病床)および老人保健施設、人工透析センターの開設が認められたため増改築工事に着工し、平成2年3月に完成しました。平成2年4月に老人保健施設みのり苑50床を開苑、17床の増床部分の運用を開始、続いて平成2年6月に人工透析センターを開設しました。
平成7年10月、院長に土井一輝を迎え、地域の中核病院として、また先進的医療を提供できる病院を目指してきました。平成18年4月に訪問看護ステーションを立ち上げ、平成19年5月には電子カルテを導入しました。平成22年4月にはハード面を整え、専任のスタッフによる人工関節センターを開始しています。
平成28年4月、藤井裕之が院長に就任しました。基本方針である「患者本位の医療」「高度医療の推進」「チーム医療の実践」「地域との連携推進」の実践をスローガンに医師、看護師、コ・メディカルを始めとする全職員の人材育成を積極的に行っていきます。
令和3年4月(2021年4月)、新山口駅北口(新山口駅 産業交流拠点施設内)に『小郡第一整形駅前クリニック』を新規開設しました。小郡第一整形駅前クリニックでは、当院の整形外科専門医が日替わりで診療にあたります。診療は、月曜日から土曜日まで行い、より便利より気軽に受診ができる環境となっており、高度な治療が必要となった場合には当院と連携して治療にあたります。
年譜
昭和23年06月 | 第一病院開設(山口県農業会) |
昭和23年08月 | 山口県厚生農業協同組合連合会創立(山口県農業会から山口県厚生連に移管) |
昭和26年08月 | 公的医療機関の指定を受ける |
昭和30年04月 | 附属准看護婦養成所開設 |
昭和34年07月 | 整備促進法の指定を受け整促7ヶ年計画樹立 |
昭和35年05月 | 附属准看護婦養成所を吉南医師会へ移管 |
昭和40年03月 | 整促7ヶ年計画を1年短縮して整促法による財務整理完了 |
昭和55年08月 | 第一病院改築工事竣工「小郡第一病院」と改称 |
昭和57年 | 頭部用CTスキャン導入 |
昭和59年07月 | 総合病院認可「小郡第一総合病院」と改称 |
昭和60年 | 全身用CTスキャン導入 |
昭和63年03月 | 放射線室増設工事竣工(ガンマカメラ、RI管理機器) |
昭和63年07月 | 医事業務、給食・薬剤管理電算処理開始 |
平成02年04月 | 増床17床稼働 老人保健施設みのり苑開設 |
平成02年06月 | 人工透析センターオープン |
平成05年04月 | 薬剤指導管理承認 |
平成05年06月 | 「病院だより」発行開始 |
平成07年04月 | 医事業務、給食・薬剤管理電算システム更新 (再来患者自動受付機、診療順番表示システム運用開始) |
平成08年 | MRI導入、体外衝撃波尿路結石破砕装置導入 |
平成09年01月 | 外国人医師臨床修練指定病院に指定(厚生省) |
平成11年07月 | 骨粗鬆症外来開設 |
平成11年12月 | デイサージャリーセンターオープン |
平成12年04月 | 山口地域医療情報ネットワーク(YMN)構築 居宅介護支援事業所開設 |
平成12年07月 | 総合リハビリテーション施設承認 |
平成14年02月 | 医事業務、臨床検査、給食電算システム更新 |
平成14年04月 | オーダリングシステム導入(処方・検査・給食・患者管理) 薬品管理システム更新、調剤支援システム導入 |
平成14年08月 | 文書管理システム導入 |
平成14年10月 | 地域医療福祉連携室、医療相談窓口設置 看護支援システム導入 |
平成14年12月 | 放射線科一般撮影系CR化(デジタル撮影) |
平成15年01月 | 腎臓病教室開設 |
平成15年03月 | 診療予約システム稼働 |
平成15年06月 | 臨床工学科設置 |
平成15年09月 | 転倒予防教室開設 |
平成16年02月 | マルチヘリカルCT(16列)導入 |
平成16年04月 | 駐車場を拡張 |
平成16年07月 | リハビリオーダ開始 |
平成16年08月 | 日本医療機能評価認定病院となる 臨床研修病院として指定を受ける |
平成17年03月 | 画像・生理オーダ開始 |
平成17年04月 | 第48回日本手の外科学会を海峡メッセにて開催(当院院長学会長) |
平成17年06月 | 注射オーダ開始 |
平成17年07月 | レディースヘルスチェック(女性による女性のための健診)開設 注射薬自動払出システム導入 |
平成17年09月 | 乳房撮影装置(フラットパネル方式)更新 |
平成17年12月 | 緑内障教育入院開始 |
平成18年03月 | 透析システム導入、診療情報管理課設置 |
平成18年04月 | 訪問看護ステーション開設 |
平成18年09月 | 生活習慣病外来開始、大型非常用発電機設置 |
平成18年10月 | 病理オーダ開始、眼科システム導入 |
平成18年11月 | 汎用・手術オーダ開始、手術・画像システム導入 |
平成19年02月 | 病名オーダ開始 |
平成19年03月 | 正常分娩の対応中止 |
平成19年05月 | 入院基本料7対1取得 電子カルテ導入、看護支援システム更新 |
平成19年06月 | DPC準備病院となる 健康講座開設 |
平成19年08月 | 遠隔画像診断システム導入 |
平成20年12月 | 院内保育園「さくらんぼ保育園」開園 看護外来開設 |
平成21年04月 | DPC対象病院となる |
平成21年06月 | 第5回国際マイクロサージャリー学会を沖縄で開催(当院院長学会長) |
平成21年07月 | MRI(1.5テスラ)導入 |
平成22年04月 | 人工関節センターオープン |
平成22年11月 | 体外衝撃波尿路結石破砕装置更新 |
平成22年12月 | 眼科外来増改築工事完成 |
平成23年07月 | 高解像度顕微鏡、整形外科に導入 |
平成23年12月 | 増築工事完成(3階建) |
平成24年02月 | 総合健診センターオープン |
平成24年07月 | 厨房全面改修完了 |
平成26年09月 | 電子カルテ更新 |
平成27年09月 | 地域包括ケア病棟新設 |
平成29年04月 | 呼吸器内科新設 |
平成29年11月 | CT64列(128スライス)導入 |
令和02年08月 | 再生医療外来開設 APS療法開始(計画番号PB6190007、施設番号FC6190013) |
令和03年04月 | MRI(1.5テスラ)導入(2台体制) |
令和03年04月 | 小郡第一整形駅前クリニック開設 |