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外反母趾について

外反母趾(がいはんぼし)で困っていませんか?

ヒトの足は体重を支え、バランスのとれた直立二足歩行するために進化し、現在の形になりました。
しかし、ハイヒールなどに代表される、ファッション性ばかりを重視した履物の使用、あるいは病的または年齢的な「筋力低下」や「神経の異常」など、いくつかの要因によって、足は本来の形から崩れてしまいます。
すると、体重を支える機能が低下し、足裏や変形した足指に「胼胝(べんち)」(タコやウオノメなど)ができ、時に痛みを伴います。
外反母趾は、見た目では母趾が「く」の字に変形した状態ですが、それには骨の配列異常と、骨を支える筋の異常とが関係しています。進行すると隣の足指の変形を合併します。また扁平足を合併していることも多くみられます。患者さんの多くは、「靴が合わない」「靴の中で痛みがある」「他人に足をみられたくない」といった悩みで来院されます。当院整形外科では外反母趾でお悩みの方にいくつかの治療方法を提案しています。

変形が軽度の場合、「矯正装具やサポーターの使用」や「ゴムバンドを使った母趾の体操」、「足指をパーに開く体操」などを指導いたします。変形の進行を抑えることが目的となります。
変形がすでに中等度~高度の場合には、手術療法も提案しております。膝から下だけの麻酔でも手術が可能です。骨の配列異常の矯正と筋のバランスの矯正を行うことで、足の形は劇的に変わります。

左足の外反母趾と第2趾の変形

手術では骨の配列の矯正固定と筋や靭帯のバランスを整えます。形が整うことで第2趾の痛い胼胝も自然と消失します。
どちらも同じ患者さんの足です。
上の写真のように、骨の矯正を加えた部分には金属を用いた固定が必要で、手術後の数週間は、ここに体重をかけないようにします。
そのための履物も用意しております。術後のキズの管理を徹底するため、2週間前後の入院をお願いしています。術後のリハビリは通院でも継続することがあります。
足の健康は、心と体の健康にもつながります。ご自身の足について一緒に考えてみませんか?

「自分の足は外反母趾?」「痛みはないけど治療は必要?」「放っておいたらどうなるの?」などなど、足で気になっていることがある方は、ぜひお気軽に受診されてください。
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